ぢゅちさんの「今日も日々是内省。」

ストレングス1位に「内省」を持つ内省家が、内なる言葉を綴ります。

魅力ある社員になればいい。

こんばんは、ぢゅちです。

 

会社でリクルーターの仕事を担当しています。私の会社のリクルーターは、通常は自分の担当業務をこなしています。業務時間の合間を塗って、出身大学の学生に自分たちの業務内容を紹介したり、学生の相談に乗ったりすることがお仕事です。採用権限は一切ありません。

 

昨年度のみお休みさせて頂いていましたが、私はリクルーターをもう10年以上担当しています。しかし、今年は一昨年に比べて、面接を希望する学生が少ないようです。昨年も担当していた社員に聞いてみたところ、昨年からこのような傾向にあるようです。

 

これでは、優秀な人材の確保も難しくなります。果たして、何が影響しているのでしょうか。会社の業績の影響でしょうか。学生の趣向が変わったのでしょうか。

 

採用のスケジュールには倫理憲章が大きく影響します。倫理憲章とは、早期化しがちな採用活動に歯止めをかけ、学生の本分である学業に影響が出ないよう、日本経団連が中心になって定めた新卒者の採用活動に関するガイドラインです。

 

そのガイドラインに則った場合、今年は広報活動ができるのは3月から、選考が開始できるのが6月からとなります。私が就職した頃は、前の年の10月から広報活動が始まり、選考は4月から開始でした。つまり、選考前の情報収集に約半年を費やすことができたわけです。

 

しかし、今の学生が情報収集に充てられる時間は3ヶ月しかありません。さらに、企業側は優秀な学生を早く確保したいため、実際には倫理憲章を無視し、4月よりも前に選考を始めている会社も多くあります。その結果、学生はさらに情報収集に充てられる時間が短くなっているわけです。

 

では、今の学生はどうしているか。実は、多くの学生が、採用活動が始まる以前に、企業が主催するインターンシップなどに参加して、事前に情報を集め始めてから就職活動に望んでいるわけです。これでは、学業に集中してもらう、という経団連の意図とは反しており、本末転倒じゃないでしょうか。

 

こんな就職活動のスケジュール変更による影響も、もしかしたら応募の減少につながっているかもしれません。

 

しかし、嘆いていても現実を何一つ変えることはできません。与えられた制約の中で、どのように広報をしていくかの戦略を考えることは、私たちの仕事ではなく人事部の仕事です。だったら、私たちは私たちの仕事をするまでです。

 

私たちの仕事は、学生たちに、私たちの会社に対する興味を持ってもらうこと。そのためには、私たち自身に魅力がなくてはなりません。普段から、毎日、主体的に楽しく仕事をし、その魅力を持って学生たちを惹きつけるのです。それが、私たちがリクルーターとしてできる唯一の仕事だと思っています。

 

今日も日々是内省。